鍼灸院を開業してしばらくしてから来院してくださり、通院中の患者さん。
視界に入るもの全てが小さくなったり、感情の表現が出来なくなったり・・
初めてお会いして話を聞いた時は一緒に涙してしまいそうになりましたが、
絶対よくなってもらいたいという思いで治療にあたっています。
この手の症状は、病院の眼科へ行っても解決できません。
目の機能の問題ではないので、手立てがないのです。
心療内科の先生には「うつのようなものでしょう」と言われるだけとのこと。
原因不明、治療の手立てがない時にこそ東洋医学にスポットがあたります。
当院で行う鍼灸治療は、一人一人オーダーメイドの治療になります。
第一印象のように、ぱっと患者さんを見て判断する「望診~ぼうしん~」
患者さんの体臭等や声の強弱を聞いて判断する「聞診~ぶんしん~」
患者さんから色んな症状を聞いて情報をまとめて判断する「問診~もんしん~」
患者さんの体に触れたり脈をとって身体の状態を判断する「切診~せっしん~」
これら4つの方法で頭の中をぐるぐる駆け巡らせて治療方法を決定します。
実は、鍼灸師といえども、この手段を駆使出来る先生は限られています。
(私は自己流にならないよう、毎月一度は勉強会へ参加して技術を身につけています)
治療中は患者さんに確認しながらの共同作業があるのですが、
患者さんの言葉を鵜呑みにすることなく、治療者側の適切な判断力が求められます。
今回のケースでは、一度だけ患者さんの感覚を聞いて治療をしたために反省したことがあり、
それ以降は「私に任せてもらえませんか?」と別の治療に切り替えました。
また、当院では刺さない鍼(てい鍼)を主流にしていますが、
この患者さんに限っては今月から頭鍼をしています。
ケースバイケースで治療方法を変更するのも、全然ありだと思っておりますので、
患者さんがよくなるのであればなんでもいいというのが私の治療方針です。
この患者さんのケースはなかなか難しく、根気よく通ってくださっているのですが、
「視界がまだおかしいです・・」の一点張りです。
しかしながら表情や身体の状態は良くなってきているので、
「家でしんどくて横になっているのはましになりましたか?」と聞くと、
「あ、それはましになりました」とのことで、
少しずつですが変化は出ているので私も根気よく向き合っていこうと思っています。
先週は、足の指がまるまってきて痛いというのに対して治療をしたところ、
次の治療日に差し入れを手にして、
にこにこしながら「よくなりました」という声を聞いたときはほっとしました。
患者さんの気持ちを汲みつつも、
患者さんにとって必要な治療が出来るように心がけています。
そのためには、患者さんとのコミュニケーションが欠かせないのですが、
先日は40代の患者さんから、
「先生、ほんまに29歳?
同年代と話してる感じがするねんけど、
年ごまかしてへん?!」
と言われました笑。
確かにキャピキャピ(古い笑)してないですけども・・
ふつーに淡々と話するからでしょうか?笑。
色々楽しく話をするのも、治療のひとつです。
心と身体は一体だからです。
今日は少し話が長くなりました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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枚方・肩こりは一瞬で☆はりを刺さない鍼灸師の大野でした。
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